耳の本尊 聖徳太子像

八耳聰聖徳太子像蟠龍寺には開創いらいの寺宝である「八耳聰聖徳太子像」があります。

嘉祥3年(850)、慈覚大師が陸奥巡錫の途中、当寺に参籠して、一刀三礼にして二尺三寸の尊像を彫ったと伝えられています。

その尊像は古来より耳の仏と称され、耳を患う病に霊験があると信仰されており、現在は観音堂に鎮座されております。

穴石を借りて二十一日間快方の祈願をし、成就の後、穴石を1個を加えて奉納する習わしがあり、また穴石を奉納すると呆けないとも言われてきました。

こうして奉納された千数百個の穴石が、数珠にされて観音堂の外壁に納められております。

八耳聰聖徳太子像
八耳聰聖徳太子像
奉納された穴石
奉納された穴石

 

聖徳太子

聖徳太子(574~622)は八人の訴願を同時に聴受することが出来たと言われております。
よって八耳聰太子の尊称があります。

慈覚大師

慈覚大師(794~864)は唐にいたときに霊夢によって帰朝、関東・東北の地を錫巡し、本州最北端下北半島恐山の霊場を開きました。