土井晩翠とのゆかり

荒城の月の作詞で有名な土井晩翠 「どいばんすい(1871~1952)」 は当寺と縁があります。

晩翠は子に先立たれてから、しばしば盛岡の当時有名な霊媒師を訪れて、親交を深めておりました。

その霊媒師が当寺の檀家であったことから、当寺にも立ち寄り「天地有情」の書を揮毫しております。 また、晩翠が使用していた名刺も残っております。

更に、霊媒師のご遺族の方が晩翠の書、色紙、写真などを保管していましたが、先頃当寺に寄贈され、晩翠に縁のものが多数ございます。

宮城刑務所の中に枝が地面をはうように伸びた一本の松があります。その松は「蟠龍の松」と名付けられ、土井晩翠が命名したのであります。

当時の宮城刑務所の所長さんから、この松に名前を付けて欲しいと依頼された時に、地面を這う枝が龍がトグロを巻いている様に見えたことから、蟠龍寺の「蟠龍」をとって名付けたのではないかと想像しております。因みに「蟠龍」とは、トグロを巻いた龍を意味します。

 

土井晩翠ゆかりの品の一部

「天地有情」と書かれた書
「天地有情」と書かれた書
荒城の月
荒城の月
色紙や写真の一部
色紙や写真の一部
テレホンカード:晩翠命名、宮城刑務所の「蟠龍の松」と、晩翠の使用した名刺:土井林吉(晩翠)と記載されている。
テレホンカード:晩翠命名、宮城刑務所の「蟠龍の松」と、晩翠の使用した名刺:土井林吉(晩翠)と記載されている。
テレホンカード:晩翠命名、宮城刑務所の「蟠龍の松」
テレホンカードの拡大写真