新年明けまして、おめでとうございます。
恒例の新春大般若祈祷会が元旦午前零時から行われ、参詣された善男善女皆さま方一年間のご多幸、家内安寧等が祈祷されました。
年頭の法話では、江戸時代中頃に活躍された滝瓢水の「浜までは 海女も簑着る 時雨かな」の句を紹介しました。この句は、これから海に入って漁をする海女さんですから、濡れてもいいようなものですが、それでも、浜までは身体を濡らさないように簑を着て、身体をいたわって丁寧に生きる海女さんの姿を詠んだものです。
どうせ、老い先短いからとか、いつかは死ぬ命だからといって、命を粗末にして良い訳がありません。せっかく縁あって頂いたこの命、二度とない人生だから、諦めずに、投げやりにならず、日々時々を丁寧に丁寧に生きる姿勢を貫きたいものです。


