海洋プラごみが生態系に及ぼす影響が危惧されています。
死んだクジラや海ガメなどの胃には大量のプラごみが詰まっているというのです。餌と間違えて食べたのでしょうか。
また、ペットボトル等のプラスチックが紫外線や波などによって、細かく砕かれ、それがマイクロプラスッチクとなって、魚類などに摂取されているというのです。
このまます海洋汚染が進むと海洋生物だけではなく、いずれ人間にも悪影響を及ぼすものと思われます。
ごみを拾い続けた愛犬もも子(平成18年11月12日 没)はこのような事態を危惧し、新聞に投稿したことがありました。
【もも子の新聞への投稿記事】
《私はもも子。一才のメス犬です。主人は毎朝夕、欠かさず近くの川に散歩に連れて行ってくれます。そこは、とても景色がよく、私のお気に入りのところですが、残念なことにごみが多いのです。
私は川を流れてくるごみを見つけると、泳いで口にくわえ、主人に運んで行きます。
ビニール類、ビン、カン、紙おむつなど様々なごみが流れてきます、私は字が読めないので、危険な農薬の入っていた容器を知らないでくわえてくることもあります。
ガラスの破片で足をケガしたこともあります。あるとき、別な犬が言いました。「無駄なことをしているね。少しくらい拾ったって、どこの川や海や山も人間が捨てたごみでいっぱいだよ。それに、せっかくの美しい毛並みがドブ臭くなってしまうよ」と。
でも、私は「このごみが川や海を汚し、仲間の動物が苦しむのを、ただ黙って見ていることはできないんだよ」と言ってやりました。
人間はどうして、ごみを捨てて、他の生き物を苦しめるのでしょうか。親愛なる人間様どうぞごみを捨てないでください》(岩手日報 平成6年8月6日)
もも子は人間が作り出した自然に還らないゴミ(プラスッチク、発泡スチロール、ビニール袋等)のみを拾っていたのです。木の棒や野菜くずなど自然に還るものは一切拾わなかったのです。今でも、不思議に思っております。
実際の映像を紹介します。