新年あけましておめでとうございます。
恒例の大般若祈祷会が元旦の午前零時より厳修され、皆さま方の「家内安寧」、「万福多幸」、「諸災消除」等が祈祷されました。みぞれが降る悪天候にもかかわらず、多くの方々が参詣されました。
参詣された方には、加持祈祷された「立春大吉、鎮防火燭」の御札と、「七福神宝船」が渡されました。「七福神宝船」は初夢を見る際に枕の下に敷いて眠ると吉夢が見られるといわれております。
年頭の挨拶では、曹洞宗を開かれた道元禅師様の「学道の人は後日をまちて行道せんと思ふことなかれ、ただ今日今時をすごさずして日日時時を勤むべきなり」のお言葉を引用しました。
「仏道を学ぶ人は、そのうちしかるべき時が来てから修行しようと思ってはいけない。今日・この時を逃さず、直ちに精進しなければならない」という意味です。
このお言葉は仏道修行のみならず、私たちの日常にも当てはまるものです。やるべき事柄を、まだ時間があるからとか、そのうち余裕が出来てからとか、忙しいとか、疲れているから等と日送りをしてしまいがちです。そのうちに結局は機会を失い、気力も萎えてしまいます。
思い立った日が吉日と捉えて、日日時時を充実して過ごしたいものであります。
相田みつをの詩「そのうち」は、身につまされますね。
そのうち お金がたまったら
そのうち 家でも建てたら
そのうち 子供が手を放れたら
そのうち 仕事が落ちついたら
そのうち 時間のゆとりができたら
そのうち・・・・・
そのうち・・・・・
そのうち・・・・・と、
できない理由を
くりかしているうちに
結局は何もやらなかった
空しい人生の幕がおりて
頭の上に 淋しい墓標が立つ
そのうちそのうち
日が暮れる
いまきたこの道かえれない







