お正月、お寺の位牌堂には炊き上げたばかりの仏飯が並べられます。昔は、多くの家では常日頃、雑穀を食していました。せめて、お正月だけは御先祖さまにも純白なご飯をご馳走しようという心づかいに由来するものでしょう。
そう言えば、小さい時、こんなわらべ歌を聞いたことがあります。
「正月 ええもんだ 雪のようなママ食って こっぱのような餅食って・・・・・・・」。
昔から全国的に伝わるわらべ歌で、普段は質素な生活ですが、お正月だけは美味しいご飯が食べられる。お正月を楽しみに待つ風景が浮かんでまいります。
私が子供の頃は、お正月といえばわずかばかりのお年玉をもらい、近所の駄菓子屋でお菓子を買い、近所の子供たちと凧揚げをしたり、こまをまわしたり、かまくらを作って中で餅を焼いたりして遊んだものです。また。大人たちはお酒で顔を真っ赤にして、親戚等の家をまわっていました。今は見かけることがなくなりましたが、そんなお正月風景が懐かしく思い出されます。






