もはや自分の脚では歩けないリンゴちゃんが遊びに来ました。
リンゴちゃんは、一年程前に町内の畑でさまよっているところを保護されたワンちゃんです。保護されたときには首輪に付けられたチェーン製のリードを引きずっており、保健所の獣医さんによるとかなりの高齢犬で認知症もあるとのことでした。
保護犬の譲渡会で、たまたま目にしたTさん夫婦は、このようなワンちゃんでは誰も引き取り手がないであろうと、意を決し家族に迎えたそうです。
リンゴ畑で保護されたことからリンゴちゃんと名付けられたのですが、間もなく夜鳴き、徘徊が始まり、夜は夫婦交代で介護することとなったのです。
Tさん夫婦は、「保護された時の状況から、決して幸せな暮らしではなかったようです。せめて、最後くらいは幸せに暮らさせてあげたい」と、介護を苦にすることもなく、リンゴちゃんに寄り添っているのです。
リンゴちゃんにとってはTさん夫婦は観音様そのものです。真の愛犬家とはこのような慈悲深い方を言うのでしょう。ただただ尊敬する次第です。





