当寺では一月遅れの5月8日に花まつりの行事が行われました。このお祭りはお釈迦さまの誕生をお祝いするもので、降誕会(ごうたんえ)とか灌仏会(かんぶつえ)とも言われています。
お花で飾られた花御堂(はなみどう)の中には誕生仏が祭られ、頭頂から甘茶をかけてお祝いします。それは、お釈迦さまがお生まれになった時、天から甘露の水が降りそそいだという故事に由来します。
お釈迦さまはお生まれになると、右手で天を指さし、左手は大地を指して、「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と宣言されたと伝えられており、このことに因み、誕生仏はそのような形をしております。
「天上天下唯我独尊」とは、「この世にたった一つしかないあなたの命、たった一度しかないあなたの人生はこの上なく尊い存在なのです」と呼びかけているのです。たった一つの命、誰にも代わることの出来ない一度きりの人生、大事に大切に生きたいものです。


